刹那の世界...

  • 2017.07.27 Thursday
  • 19:21

陽が沈む時の燃えるような空色。
照らされる月
名残惜しむ夏の終わり

 

蝉は死に絶え
短い夏空に命を散らす。

貴方の顔を見た時
驚き、刹那の世界を知る。


あたしは貴方に殺されて人生を終える気がする。
たぶん...きっと...

 

あの時、貴方を見つけなければ
あの時、貴方と話さなければ
あの時、貴方に抱かれなければ...

 

貴方と付き合ってあたしの身体は傷だらけになった。
もう誰にも愛されない
振り向かれることもない身体。

 

あたしは夏空に散る蝉
貴方という虫網に捕らえられ
貴方の虫かごの中で死ぬ。

 

 

蝉の雌が鳴かないって知ってた?

貴方に気づかれないようにしてたの...

 

臭いものに蓋...

  • 2017.07.23 Sunday
  • 15:48

非正規のケースワーカーが殺されそうになった。
生活保護費の減額及び打ち切りについて話すために

訪れた家の中での凶行だ。

 

人の生死がかかった重大で危険な仕事を

安く使える非正規にさせる腐った行政。

この手の非正規は大概一年で終了する契約だ。


自分たちの高給を維持するために

貧困弱者を雇い正規職員がやりたくない仕事をさせる。

生活保護者には貧困弱者の

非正規ケースワーカーが最適とは情け容赦ない。

 

NHKの集金人、大手新聞の購読契約なども構図は同じ。
高給エリートたちは末端弱者の上に胡座をかき

偉そうな論評を書いたり話したりする。

まったく説得力のない連中だ。


NHKが貧困特集するたびにどうしょうもない違和感を感じる。
話してるアナウンサーの給料が

世間とはかけ離れた高給だからだ。

 

こういったことを書くと僻みだとか

今までの努力の結果だと宣う人間がいるが、

僻み妬みの怖さを知らない馬鹿だと思う。

 

革命やテロの温床が僻み妬みにあることに背を向け

綺麗事ばかりでその場を誤魔化してる。

自分さえよければいい、

他人など死のうが苦しもうが関係ないと

思っていたら必ずしっぺ返しがある。

 

すべての事象は関連付けられている。

そのことに気づかされる日がくる。
その時はもう手遅れになってるだろうけど...

 

 

 

生活保護受給者が金づちで市職員襲

7/21(金) 18:31配信 

朝日放送
 

大阪府東大阪市の理髪店で

生活保護を担当する市のケースワーカーが、

81歳になる店主の男からハンマーで殴られました。

 

男は生活保護受給者で、警察は、

受給をめぐりトラブルになったとみています。

殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、

東大阪市西鴻池町の理容店「サカタ」の店主・阪田晃弘容疑者(81)です。

 

阪田容疑者は、21日午後0時15分ごろ、

自分が店主を務める理容店で、

生活保護を担当する東大阪市の非常勤職員で

ケースワーカーの女性(44)に対し、

金づちで頭を殴った疑いが持たれています。

 

警察の調べによると、阪田容疑者は生活保護の受給者で、

女性が阪田容疑者に対し生活保護の減額、

もしくは打ち切りなどを伝えに行ったところトラブルになったとみられます。

 

女性は殴られた後、理容店の2階の窓から飛び降りて逃げ出し、

近くの交番から警察に通報しました。

女性は飛び降りた際に右足を骨折した他、

殴られた頭部からもかなりの出血があり、

病院で治療を受けています。

 

警察に対し阪田容疑者は、

「殺してやろうと思い、金づちで殴った」と容疑を認めています。

 

 

なにもかもが固定化され飛び立てない...

 

選択的種保存...

  • 2017.07.21 Friday
  • 22:53

結婚すると幸せがもれなく付いてくるというのは幻想だ。
 そのことに気づかされるのに時間はかからない。
一緒に住むと豹変する、

子どもが出来ると相手に関心がなくなる。

 

後戻り出来なくなった時がその時というのは

あまりに残酷な話。
相手が本性をむき出しにしてくるのも

男女の関係が終わるのと時期を同じくする。

 

人間は所詮動物。

DNAに組み込まれた本能に操られ

快楽というご褒美の後に苦痛を与えられる。


その苦痛は一瞬の快楽に比して長い長い労役だ。

それを幸せなどという概念に抽象化させて世間は押し付ける。
誰が何を幸せと思うかは十人十色。
誰かの幸せは誰かの不幸や苦痛だ。

 

既婚者が独身者を歪んだ優越感で見下すのはよくある話。
そういう人たちは大概が芸能ネタが大好きな暇人で

他人の不幸が大の好物である。

 

未婚、非婚、少子化。
世間は危機を訴えるが

これが当たり前の自然淘汰と言える。
子孫を残せるDNAは肉体的にも経済的にも強かったり、

また美しかったりする。

 

例外はもちろん存在する。

それは自然界でも同じ。
例外がいないとその種すべてが絶滅する危険性もあるからだ。

 

 

日本はどうやら選択的な種保存の時期に入ったようだ。
そう考えれば格差や貧困も納得がいく...

 

 

時間は輝きを奪い、枯れ落ちる晩秋を人々に与える...

  • 2017.07.15 Saturday
  • 19:47

さようならとメールした。
すべてが終わった瞬間だったはずなのに...

 

その直後、電話で大泣きされて別れられなかった。
「まことさんは共依存だから別れられないよ」
友人にそう言われて返す言葉もなかった。

 

別れるつもりでメールをずっと無視していた。
しびれを切らしかけてきた電話も無視。
怒り狂うか愛想をつかすかのどちらかだろうと思った。

 

メールの内容はだんだん重くなり
脅迫めいたものに変化していく。
全部自分のせいと言いながら責めてくる言葉もキツイ。

 

逃げられない。
友人に言わせれば逃げる気がないということだけど、
諦めに近い部分もある。

狂ってる、狂ってるよ。

 

「愛してる...」
「でもあたしはいらない人間。必要とされてない人間」

 

 

80歳は越えていると思われる
見覚えのある老人が声をかけてきた。

 

「それ、何キロ?」
「120キロです」
「力あるな」

 

鋭い眼光はあの人に間違いない。
恐る恐る名前を聞くとやはりそうだった。

遠い昔、筋トレを始めた頃の師匠が目の前にいる。


記憶を辿り自分の存在を思い出してもらった。

筋トレの基本方針を巡って袂を分けたけど
打ち解けるのに時間はかからなかった。

でも..
変わり果てた肉体と顔を見て寂しさがこみ上げてくる。

 

「俺はみじめなもんだよ」
「そんなことないですよ」
そう答えるのが精いっぱいだった。

 

時間は輝きを奪い枯れ落ちる晩秋を人々に与える。
たるんだ頬、深い皺、重く突き出る腹。
5キロほどある頭を支える僧帽筋は衰え首が前に垂れる。

 

上体を垂直に保つ大胸筋、広背筋が力を失い
腰は前のめりに曲がる。
脚は重力の抵抗になす術もなく、
死を迎える一里塚になる。

 

肉体が滅びへと向かえば
精神も支えを失い朽ち果てる。

 

人間の儚い夢の後
永遠などこの世には存在しない。
ただ消えゆくのみ。

 

生にしがみついたり

愛という幻に執着したり

人間はどこまでいっても醜い。

 


もうどうだっていいよね...

 

夕立のあと...

  • 2017.07.14 Friday
  • 22:40

雨が降り出した。
小降りはあっという間に

地面に叩きつける本降りへと変わる。
夕立ちかと思ったが一行に止む気配もなく、
雷までなり始めた。

 

うだるような暑さの中、
歩いてたどり着いた大門が

雨宿りの場所になってしまった。
そして横なぐりの雨は大門の下まで襲いかかり、
結局1時間も立ち止まる結果になる。


黒谷を出てから河原町三条で食事をしたり、
カフェに入ったりで時間を割いたのが

いけなかったみたいだけど
雨宿りも娘との大事な思い出になった。


相変わらず子離れ出来ない

情けない親に付き合ってくれてありがとう...

 

幕末巡りの最後がこの大門のある場所。
往時の賑わいが嘘のように静まり返り、
普通の住宅地を形成している。

 

尊皇攘夷と佐幕、
両派にとってここは女を求める

ひとりの男になれた地でもあったのだろう。
幕末に訪れていた人たちが有名人すぎて驚く。
まさに幕末維新の裏舞台だ...

 

 

雨が上がってから撮影した。
花街は女たちの哀しみの場でもある。
大門の内と外は違う世界だ...

 

黒谷...

  • 2017.07.09 Sunday
  • 17:09

四条烏丸から市バスに乗り丸太町通りの岡崎道で降りた。
目的地は黒谷の金戒光明寺。
他の観光地とは違い、人もほとんどいない静かな場所。

 

激動の時代を動かした舞台。

今は信じられないほど世間から見放されている。
会津藩主松平容保が六年間京都守護職として本陣をかまえた大寺院。


すべての悲劇の始まりがここだった。

ここにさえ来なければ白虎隊の死や

女、子どもたちの自害もなかっただろう。

幕末の京都。
会津藩は新選組を配下に抱え西国諸藩の恨みを買うこととなった。


金戒光明寺には会津武士の墓がある。

苔むした墓の数々に長い歴史の流れを感じる。
都入りした頃からの死者。
そして鳥羽伏見の戦いの戦死者。

 

会津から遠く離れた地に眠る先人。
自分はそれらに手を合わせ無言で立ち去った。


大きな門をくぐり抜け
階段を降りると夏の日差しに汗が吹き出た...

 

 

負の歴史も呑みこみ

そこに存在し続ける凄みを感じる...

 

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