答えないのが答えだったんだ...

  • 2016.09.24 Saturday
  • 19:52

今更だけど広島の優勝は感慨深い出来事だ。
2005年から付き合い始めた羊と自分
原爆ドーム近くから一緒に見た市民球場
もうそれは取り壊されて消えてしまった。

 

クリスマスの夜に連れて行かれた薬研堀の野球鳥。
今はカープ鳥と名前を変えて営業してる。
飲めない酒を無理して飲んで笑ってた。
店の中はカープ一色だった記憶がある。


それもこれも現実とは思えないほど切ない...

新天地の外人だらけの洋楽バーも今年店を閉めたらしい。
何もかもが時の流れの中で消えて行く。
真夏に泊まった並木通りのホテルもない。
側に立つ広島パルコだけは健在だ。

 

広島駅前の再開発はとても寂しい。

変わっていく街を誰も止められない。
消されていく想い出を止める術はない。

 

あの頃のふたりは弱っていた。
誰かにすがらなければ死にそうだった。
だから弱い者同士で傷を舐めあうしかなかった。

 

広島という地で涙を流した。
何度も抱き合うことで心を寄せ合い
それが愛だと勘違いしていた。
羊が妊娠してたら嬉しいとブログに書いてるのを見た時
驚き、言葉が出なかった。

 

「やっぱりおろして欲しい?」
「...」

 

何も答えなかった。
いや、答えれなかった。
答えないのが答えだったんだ...


結局、妊娠はしてなかったんだけど
羊は自分を試したんだろうと後になって思った。

自分は身勝手で卑怯な男でしかなかった。

 

その後ほろ苦さを残しながら
恋愛関係は終止符を打った。
広島の街を走る路面電車は懐かしさと切なさを乗せている...

 

 

空っぽのベンチが好きだ

幸せが見たくないだけかもしれない...

 

 

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