同期する...

  • 2016.07.23 Saturday
  • 20:08

相変わらず喜怒哀楽が激しいM。
笑顔と涙、甘え、怒気。空を飛んで遠い地に降り立った。
変わり果てた二人の姿。長すぎる付き合いは醜さも共有する。

「もう誰ももらってくれない...」

身体中に彫られた多くの印は後戻り出来ない人生を物語る。
責任のすべてをこちらに押し付けて自分は悪くないとでも言いたげだ。
確かに自分と出会ってなければ身体に余計なものを刻むこともなかっただろう。

それらはM自身の意思で彫ったもの 強要したわけでもない。
けど彼女からしたら言い訳にしかならないのだろう。

「欲しくなっちゃう」
「全部脱いでもいいですか?」

欲望のままに貪るキスやセックスは 死が近いことを教えてくれる。
濡れた膣粘膜の感触が気持ち良すぎて自制がきかない。

ゴムを被せてない生のペニスに感じる女の体液の温かさ。

その卑猥で危険な行為に感じてしまう。

 

Mは二人の間に壁を作るのは嫌という理由でゴムを嫌った。

ゴム無しで繋がれることが嬉しいし幸せだとも。

真にひとつになるセックスに邪魔なものはいらない。


「気持ちいい、出そう...」
「いっぱい出してください!奥まで!」

中だしを求めるM
膨張したペニスは大量の精子を膣内に注ぎ込む。

男の体液でいっぱいになることを喜ぶM。
しばらく繋がったまま荒い吐息にまかせ抱き合っていた。

「嬉しい...」
「やっと結ばれた」

待ち望んだ久しぶりのセックス。
精子と愛液で濡れたペニスを舐めるM
その口で激しいキスを求めてくる。
貪欲な性は身体を離さない。

「愛してる、愛してる...」

行為に溺れてる時はいつもこうだ。
Mはイキッぱなしだった。
全裸での長い長いディープキスの間、
ずっと身体にしがみつき、下半身を痙攣させていた。

一度イクともう止まらない。
最後はオナニーでもう一度イキ、 ようやく身体を静めた。

 

それでもやっぱりMの性欲は時間を置いて蘇る。

何度も身体を欲しがる。

 

唇と唇が触れ、舌が舌を求める。

両腕はお互いを抱きしめ

いつ終わるとも知れない長いキス。

 

Mの股間を見ると

おびただしい愛液が白濁していた。

Mの中から溢れる体液は

小陰唇と大陰唇をすべてを濡らし

ヒクヒクと息をしている。

 

奥から溢れる体液とMの匂い。

洗ってないそこはメスそのもの

オスの自分は吸い寄せられるように

顔を埋め舌を伸ばし流れる愛液を飲む。

 

指を入れると膣壁のぬめりを感じる。

その指を舐め、また膣全体から

クリトリスまでを優しく、そして時には

強く吸い付き、舐め、腕を伸ばし

硬くなったMの乳首を指で挟み愛撫した。

 

身体を上半身まで持っていき、

その乳首を子どものように吸い舌で転がす。

そしてまたクンニした口で長いキスをする。

とても淫靡でいやらしい匂いがするキスだ。

 

Mに汗と尿で汚れたペニスをフェラしてもらい、

また長いキスを繰り返す。

いったいどれくらいの時間が過ぎただろう?

汗で光るタトゥーが裸身をエロティックにさせる。

Mの身体のタトゥーは愛を深めてくれた。

 

Mの腰がペニスを欲しがりうごめく。

自分もMの中に挿入したくてたまらないけど、

焦らすようにゆっくりとペニスの先端だけを埋め、

膣の入り口あたりで擦る。

 

Mは腰を押し付け、ペニスを咥えこもうとする。

たまらず思い切り奥まで突き刺した。

根元まで差し込んだペニスを動かさず、

じっとしたまま恥骨でクリトリスを圧迫し上下、回転しながら押し付けた。

 

喘き声が大きくなるMに合わせ、ペニスを何度も打ち付け、

イクのに合わせ中に大量の精子を中に出した。

Mの腰と脚が痙攣し、イッたまま止まらない。

 

しばらくペニスを抜かず汗まみれの裸を密着させながらじっと抱きしめていた。

愛液と精子で汚れて匂うペニスをMに舐めてもらう。

 

中出しした後の股間は流れ出す愛液混じりの精子とヒクつく女性器がとても卑猥だ。

恥ずかしく脚を開いた裸体を見せるMに興奮し自分は汚れた股間を舐めた。

中から発せられる獣臭のする匂いさえ愛おしい。

 

数年前までは妊娠を望み自分との子どもを欲しがったM。

今は何も言わないけど激しく精子を欲しがる。

根底には変わらぬ気持ちがあるのかも知れない。

 

愛する二人は終わらない性欲をぶつけるようにまた激しく求め合う。

永遠とお互い大好きなキスを続けた。

果てることのないセックス。

膨らんだままのペニスとクリトリス擦り合わせ、快楽の海の中にいた。

 

「恥ずかしい....」

 

Mは乱れたセックスの後、何度もそう呟いた。

それでも身体の火照りは静まらず

また自分の前でオナニーを始め何度かの痙攣の後

オーガズムの海に身を沈めた。

いったい何度イッたんだろう...

 

「セックス大好き...」


身体は時間とともに劣化して行く。
酷使し続けた内蔵は悲鳴をあげて怒り狂う。
治まったかに思えたあの病気がまた自分を苦しめる。

センチメンタルな気持ちで死にたいなど今はないが
苦しみから逃れたくて死にたいならある。
なんて弱く情けない男なんだろう。
美化された過去にしがみつくしかないのか
お互いに...

さっきまで笑顔だったМ
しかし急に沈黙の時間が流れ すすり泣く声だけが狭い部屋に響く。
どうしていいかわからず身体を撫でていると

「ごめんなさい...死にたいです」

恐怖が自分に襲いかかってくる。
何をしでかすかわからないМに...

ひたすら声をかけ抱きしめるしかなかった。
朝がくれば恐怖から解放される 、ただそれだけだった。



詳しくは書けないけど
長年、生きてきて初めての経験をした。
それはМも同じ。セックスでの絶頂体験。

普通のオーガズムではありえないこと。
まるで同期している二人がそこにいた。
気づかないところで深く愛し合っているのかもしれない...

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