「代理ミュンヒハウゼン症候群」と宮殿の最後...
- 2010.03.25 Thursday
- 23:07
漂流するんだ。
ある日突然大きな船が沈み
放り出された自分は木につかまり闇の中を流される。
時折助けてくれる小船は自分をこき使いまた海へと落とす。
漂流するんだ。
たどり着いた島は悪党どもに支配された残虐な世界。
逃げ出す自分。
漂流するんだ。
安息の地などもう望みようもない。
漂流するんだ。
「クリムゾンキングの宮殿」のラストみたいに突然遮断された。
全てを切る事によってしか泣き叫ぶ心を抑えられなかった。
制御不能だ。耐え切れずにいてもそれはそれでいいのかもと思ったり。
納得出来ない部分もあるけどそれも自分の人生だ。
親による虐待が後を絶たないが
入院中の子供の点滴に腐った水を注入し、殺害しようとする心理。
通常の殴る蹴るではない深くて暗い闇を感じる。
どうも「代理ミュンヒハウゼン症候群」という種類の精神疾患が原因のようだ。
説明すると『他者の同情・関心・援助』を引き出すために
自分ではなく健康な家族やこどもに危害を加え、
あるいは病気を捏造することによって、
不必要な検査・治療・入院などの医療行為を受けさせ、
こどもに身体的、心理的苦痛を与える特殊な虐待を繰り返すケースもある
虚偽性の精神疾患の一つであるらしい。
入院中の1歳10カ月の五女の点滴に腐った水を注入し、
殺害しようとしたとして、2008年12月24日、京都府警捜査一課と川端署は、
殺人未遂の疑いで、岐阜県関市の母親(35)を逮捕した。
その後の調べで、五女の姉3人も
4歳までに免疫不全などで死亡していることがあきらかになった。
五女は12月初旬、岐阜県内の病院から京大病院に転院。
敗血症で体調が悪化しており、
血液検査で本来は血中に存在しないはずの
カンジダ・アルビカンス菌が検出された。
母親は逮捕容疑となった混入以前にも
点滴に腐敗水を混ぜたことをほのめかしているという。
府警は子供などをわざと傷つけて看病するような行動がみられる
「代理ミュンヒハウゼン症候群」だった可能性があるとして調べている。
(引用:東奥日報、ロイター、産経新聞)
時系列
日 付 摘 要
2008年 12月24日 1歳10ヶ月の五女を点滴に腐敗した水を混ぜて殺害しようとしたとして、
京都府警捜査1課などは、殺人未遂容疑で母親の35歳無職女を逮捕。
2009年 1月14日 生後8ヶ月で死亡した四女の点滴に病院の水道水を混入したとして、
京都府警捜査1課は、殺人容疑で母親の35歳女を再逮捕。
5月29日 入院中だった四女と五女の点滴に細菌を含んだ液体を注入したとして、
京都地検は、36歳女を傷害致死、傷害罪で京都地裁へ起訴。
子供を産んでからある年齢までは育てる。
そしてその後、次々と殺していく。そこには虐待と思われる外傷はなく
看病するふりをしながら殺していくのだ。
これだけの数の子供を産み
産んだだけ殺す。まるで拾ってきた子猫を可愛がった後
おもちゃのように殺す少年にも似てる。
「代理ミュンヒハウゼン症候群」
母親の心理はここに書いてある通りだったのだろうか?
不可思議な事件の裁判は今春、始まる。
「クリムゾンキングの宮殿」のラストのように
それは突然終わってしまうものなのかも知れない
そう、何かが彼女の中で終わっていた...